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LYNNのいたずら毎日

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ウィーンの日々3:言葉

当然ドイツ語

 オーストリアはドイツ語圏。当然皆ドイツ語を話している。生のドイツ語を耳にするなど、殆ど初めてに近いので、ウィーンに到着した当初は戸惑ったが、私には、実に心地よい言語だったようだ。
 延べ12日の滞在で、8日を過ぎたあたりからか、意味のない音声の羅列が、突如として「文字」に聞こえだしたのにはびっくりした。大学での第二外国語は一応ドイツ語だし(フランス語もやったけれど)、自分の名前とどこから来たのか、また値段を尋ねるなどのことはドイツ語で会話できる。けれど、一般会話はお手上げである。それでも慣れてくると、意味はわからないが、文章として、単語が文字で頭に入ってくるようになった。不思議なものである。これが言語との「相性」なのかもしれない。

ウィーン人の英語

 意外なところに伏兵がいた! 旅行に出かける前、英語がだいたい通じるから楽勝!と高をくくっていたのだが、いざ着いてみると、彼らの英語がわからない! わからないと思うと焦って余計わからない! 
 私の頭というか耳は、ネイティブの英語+アジアなまりの英語しかしらない。クイーンズ・イングリッシュとVOAなどと話される米語の区別は耳で出来るが、ドイツ語、それもウィーンなまりのドイツ語なまりの英語は、初体験だったのだ。
 まずタクシーの運転手の言っていることがよくわからなかった。それからペンションに着いて、ロシア語なまりの英語にも苦労した。同じ単語でもドイツ語風に発音されると、私の固定観念に凝り固まった耳は理解を拒否する。同行したM嬢はそのなまりに抵抗がないらしかった。
 それでも3日を過ぎたあたり、漸くウィーンなまりの英語にも慣れて、自分や家族の好みを反映させる買い物も出来るようになった。いやあ、思い出しても冷や汗。


ウィーンとザルツブルクとインスブルックでの挨拶
 Guten Morgen+Guten Tag+Guten Abent= Gruss Gott!(uはウムラウト付き)
というのが、オーストリアの一般的挨拶のようである。「神の慈愛があなたにありますように」とかいう意味とのこと。これを挨拶に替えるのは、なんという風情であろうか。
 では別れ際には何というか。私たちが教わる会話では Aufwiedersehen! だろう。実際ウィーンではこの言葉を何度となく聞いたが、インスブルックでは少し変形していた。単に「Wiedersehen!」だけなのだ。それも発音が違う。「ヴィーダーゼーエン」ではなく、「ヴィーダーシェーン」と聞こえる。これが地方のなまりなのかしら、と思って聞いていた。


テレビ番組
 ウィーンではテレビを見る時間が殆どなかったが、ザルツブルクとインスブルックでは夕方7時以降は宿にいたので面白半分と情報収集のため、テレビを見ていた。BBCのWorld Serviceが私の心の友。ドイツ語に囲まれている毎日の中、一応ネイティヴの英語番組というだけで、何故かホットしていた。

○日本のアニメ
 そこで発見。私の子供の頃に日本で放映されていた「みつばちマーヤ」、日本でも一世を風靡した「ドラゴンボール」がなんど、ドイツ語に吹き替えされていた。ドイツ語のマーヤはなんだか余計のもの悲しかった。

○みのもんたさんとは違う…
 また、日本ではみのもんたさんが司会を務めるクイズ番組がドイツ語でもやっていた。勿論司会、出演者ともに現地の人々だ。司会はみのさんに比べると若いし、爽やか…。回答を決定させる「ファイナル・アンサー?」としつこく迫る(笑)こともなく、進行のテンポが早く、見ていても楽。お国柄なのか?

○コワイよ、Xーファイル!
 更にドイツ語で「X-ファイル」を観た。話しがカルト教団と蛇の化身による教会関係者による殺人なので、ドイツ語で観ると、ゴシック・ロマン的な趣が更に加味されて、なんともコワイ。きっと言語の英語で観るよりコワイだろう。

○なんだか陽気なSW
 チャンネルを回していたら、私の愛するR2-D2が! スター・ウォーズのエピソード1であった。じっと観ていると、登場人物がみんな異様に早口で陽気な感じ…。そう、イタリア語吹き替えだったのだ。流石、インスブルック。ブレンナー峠を越えれば、そこはイタリアという土地柄だけのことはある。


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